妻にプロポーズをした日、あまりに嬉しそうにニヤニヤするもので「え、そんなに喜んでもらえるのか」とこっちまで嬉しくなった。(色々言われながら動画も撮った)
その時の湧き上がってくる嬉しい気持ちを忘れないため、モノに込めようと買ったのがヴィンテージの【カルティエ トリニティリング】。
基本、左手の中指、結婚指輪の隣にずっと着けっぱなしにしていて、見る度にちょっとだけあの日を思い出すきっかけになっている。
詳しい指輪の話
3つの指輪が重なり合う形をしていて、それぞれゴールド、ホワイト、ピンクゴールドの3種類になっている。3つの色が重なっているからこそ、どんな肌の色にも馴染む指輪となっている。(日焼けしたりしても全然問題なく馴染む)
3つの指輪が、全く抵抗なくスルスルと回転しながらハマっていくのが、弄っていてすごく楽しい。
ちなみに、1970-80年代という、一生愛用しようと思っているカルティエタンクと同じ時代の指輪。どちらも「les must de Cariter」と刻印がある。トリニティリングにこの刻印があるのはヴィンテージのもののみ。現行のは「Cartier」だけ入ってい流。
約40年の時を経て、同じ時期に作られた時計と指輪が同じ場所に収まっているのはすごくロマンがある話だなと。
参考にしたブログまとめ
カルティエの『トリニティ』が生まれたのは、90年代よりもずっと前。1924年のことです。
ピンクには愛、イエローには忠誠、ホワイトには友情の意味が込められているのです。これは誕生したときから現代にまで世代を越えて受け継がれています。
https://www.otakaraya.jp/contents/brand/cartier/3gold-cartier/
「推測の推測」
上記のように、“ジャンコクトーがトリニティーを…”という推測は、いくつかの事実をベースとして最大限魅力的に推理されたストーリーだ。
ベースとなっている主な事実は、おそらくこれらだ。
・コクトーはトリニティリングを生涯愛用していた。
・コクトーは当時の恋人であったラディゲを、詩人としての才覚も含めてしこたま愛していた。
・ラディゲがこの世を去ったのは1923。
・ルイカルティエがトリニティリングを発表したのは1924。
・ラディゲの死は、コクトーを阿片に溺れさせるほど悲観に暮れさせた。
・若い頃のコクトーは小指にトリニティリングを1つ、晩年は2つ重ね付けのスタイルに変化する。
これらは紛れもない事実である。
そして、これらをもとに膨らんだ推測は、おそらくこうだ。
コクトーは、当時最愛の人物であった詩人ラディゲに贈る為に、これまでに見た事もないような美しい指輪をデザインし、カルティエに生産を依頼した。しかし1923年、ラディゲは若くしてこの世を去ってしまい、彼は指輪を贈る事が出来なかった。その指輪が発表されたのは1年後の1924年。もう贈る事は出来なくなってしまったが、それでもコクトーはラディゲを想い、その指輪を生涯身に付けた。その思いは薄れる事無く。やがて彼は、自分の分とラディゲに贈れなかった分の2つを、重ねあわせるように小指に。心の中で生涯を共にした。その指輪は、トリニティリングと名付けられ、世紀を超え愛され続ける。