クロコダイルは牛革の10倍丈夫と言われる。
フリースピリッツさんでカイマンワニのレザーでストラッチョを作っているのをみたが、背面一枚革ではないことが気になって、結局自分で特注をかけた。
1907年創業で日本でクロコを初めて取り扱った「革工房 比留間」さんに特注。コバを磨き、塗って裏貼りの牛革と一体化させる「切り目仕上げ」の名手だそう。
仕様としては以下。
- ベースの形はエムピウのストラッチョ
- 背面が一枚革であること
- 最高級クロコのスモールクロコであること
- 内側も一部クロコを使うこと
目次
届いたもの写真
約1週間の超速で仕上げていただいた。
写真が以下。しっとり柔らかな感触で、クロコは硬いのかと思っている人は触るとびっくりすると思う。
オーダー通り、スモールクロコの一枚革。ほぼ左右対称で美しい。
内側にも一部(小銭の抑え、小銭入れ部分、カード部分)にクロコ。
カード部分のコバを見ると裏に牛革を貼っているのに「1枚の革なのでは?」と思うくらい薄く漉かれている。この薄さの絶妙なバランスが使い勝手や重さを左右する。そして、漉きすぎると耐久性が下がるそう。
また、宝物と言えるモノが一つ増えた。
「職人に相談して特注する」という経験も、得難い刺激的な経験だった。
「こういう風にして欲しい」と要望を伝えた時に「こういう理由で、それはやめた方が良い」と言われたことがあり、これぞ素晴らしい仕事の姿勢だなと感じた。