世界を変えた製品を1つだけあげろと言われたら、2024年の今なら半分くらいの人は “iPhone” と答えるのではないだろうか。
iPhoneが世界を変えたと明確に証明できる、こんな写真がある
上下どちらも新しくローマ法皇が即位するときの写真。違うのは上が2005年、下が2013年というだけだ。
初代iPhoneが発表されたのが2007年。その6年後の2013年に広場に集まった人にとって、スマートフォンで写真を撮るという行為が当たり前になっている。
iPhoneがイノベーションを起こしたというのは、もはや当たり前の事実になっていると思う。
今では本当に本当に当たり前になっている、タッチスクリーンを指でスクロールすること。
初代iPhoneのプレゼンでは、画面の曲リストをスクロールするだけで観客から興奮した歓声が上がっている。
このプレゼンを見ると、指でタッチスクリーンを操作すること、スクロール・スワイプ・タップ・ホームに戻る・アイコン・滑らかに自然に止まるスクロールアニメーション。現在iPhoneで使っている全ての要素が既に初代で、驚異的なクオリティで完成されているのだ。(ちなみに初代iPhoneのCPU性能は、iPhone15Proの約1/400程度)
iPhoneの歴史や生産背景を語る「THE ONE DEVICE」という本では操作性がずっと残り続けていることを「時の試練に耐えたんだ」と表現をしていた。
そして、これに反するような話ではあるが、これだけ売れてる製品なのに、1〜2年ごとにきちんとUXがガラリと変わるようなイノベーションを続けていることがすごい。
進化 | 年 | モデル |
---|---|---|
3G通信 | 2008 | iPhone 3G |
Retinaディスプレイ | 2010 | iPhone4 |
Siri | 2011 | iPhone4S |
4G通信 | 2012 | iPhone 5 |
指紋認証 | 2013 | iPhone 5s |
AirPods | 2016 | iPhone 7 |
ホームボタンの廃止、全画面化、顔認証 | 2017 | iPhone X |
AirPods Pro | 2019 | iPhone 11 Pro |
5G通信 | 2020 | iPhone 12 |
Type-C | 2023 | iPhone 15 |
処理速度、カメラ画質、画面の割れにくさ、バッテリーなどの当たり前な改善は常にしつつ、ハードウェア・ソフトウェアでイノベーションを起こし続けている。
これこそがiPhoneがこれだけ世界中で圧倒的な一番人気をとっている理由なのではないだろうか。
そんな私が今までで一番美しいiPhoneだと思うのは、片手にすっぽり収まり面も裏もガラスでカバーされたiPhone4Sだ。
あのiPhoneは、内側のビスを斜めに留めるなど信じられないほど組み立てにくく工業的にはあり得ないような代物らしい。(参考:Appleのデザイン)
しかし、最終的なモノだけをみてみると、こんなに美しいものが携帯電話なのか、というようなプロダクトだったと感じる。
iPhone4Sの筐体で、全画面化+FaceID+Type-C+ダイナミックアイランドとかで、現代のCPUを積んで出してもらえたら15万円と言われても即買いする自信がある。
近年でたiPhoneの中で一番iPhone4Sに近いのはiPhone12miniだろう。
2024年になった今も、特に買い換える理由を見出せずにずっと愛用している。
AppleはOSの更新もかなり長期間、古い機種まで対応してくれるのがありがたい。
2025年に出ると言われているiPhoneSE4が、iPhone4Sか、せめてiPhone12miniのような見た目になることを祈っている。